陰陽を体でどう診る? - 花粉症編 –

私たち鍼灸師は体をこう診ています

陰陽を体でどう診るの? - 花粉症編 –

 

これまで身の回りにある「陰陽」、「陰陽の変化」について話をしてきました。

今回は

「陰陽」というものが、人の体において何をさすのか、どの様に用いることができるのか、所長のすね先生とアシスタントの2匹のネコ達との会話を通じて、より理解を深めて頂ければと思います。

 

人の体の陰陽の復習

すね先生
これまで学んできたことはしっかり覚えているかな?
チョビ
久しぶりだから忘れちゃったよー
モー
私ももう一度表が見てみたいです。
すね先生
そうだね。
久しぶりだからもう一度見返してみようか。

 

< 人 間 >

外側内側
脊背胸腹
上部下部
六腑五臓

 

< 病 気 >

躁(さわ)がしい靜か
強盛衰弱
温熱寒冷
乾燥湿潤
亢進減退
急性慢性

 

すね先生
皆さんのお体を診る時は、今の体の状態は勿論、病や症状に対して、これら陰陽の変化を当てはめているんだ。
チョビ
先生はこれを全部覚えているの?!
私は全然覚えられないよ~
すね先生
そりゃ先生だからこれくらいは理解してないとね(笑)
モー
でも、ある程度法則が分かればそんなに難しくなさそうですね。
すね先生
その通りだよ。
覚える。というよりは、陰と陽というものの性質を理解することが大事だね!

 

具体的な症状から陰陽を考えてみよう – 花粉症編 –

 

すね先生
少し難しいかもしれないけれど、今回は具体的な症状から体における陰陽を考えてみようか。
チョビ
おおー!
なんだかワクワクしてきたよ!!
すね先生
それじゃ今回は春のシーズンに悩ましい「花粉症」から考えてみよう。
モー
花粉症の方ってとても多いみたいですね。
今は子供でも花粉症が多いとか。
すね先生
そうだね。
先生が鍼をしている子達にも、花粉症で鼻が出ている子は勿論、目が痒くて腫れた感じになってしまう子が多い印象があるよね。
チョビ
今は花粉皮膚炎なんていうのもあるんでしょ?
すね先生
よく知っているね。
花粉症の症状は、鼻が出たり目が痒くなる以外にも、肌が腫れたり、喉に炎症が起きる場合があるんだ。
花粉症状の主体は免疫のアレルギー反応による「炎症」。
「陰陽」どちらの反応なのかは簡単だよね?
チョビ
とても簡単だよー♪
水は「陰」で火が「陽」でしょ?
炎症の炎は火が2つあるくらいだから「陽」の症状だよね!
 
すね先生
おっ!まさか正解するとは思ってなかったよ!笑
チョビ
すね先生は失礼だなー
簡単だよ!
すね先生
ごめんね。
でもチョビの言う通り花粉症の主は「陽」だね。
そして花粉症はどこに出ているだろうか?
,
チョビ
うーん、どこ?
鼻が出るくらいだから鼻?目?
顔ってこと??
すね先生
うん、合っているよ。
顔に出ているということは、顔は体で言うと上にあるから「陽」に出ている症状という事になるね。
そして、皮膚炎といのも体で言えば外側にあるよね?
だから、花粉症という病は「陽」であり、「陽」部に多く出る症状だということが分るね。
モー
なるほど。
そうやって結び付ければいいのですね!
すね先生
花粉症が陰陽で言うとどういった症状か分かったね。
これを治療に結びつけてみよう。
花粉症は陽部への炎症が亢進し、より陽が強くなることで陰陽の働きが陽に偏り過ぎてしまっていることが問題だと考えるんだ。

花粉症は、睡眠や休息が十分に取れていなかったりすると悪化しやすいんだ。
花粉症状は陽だよね。仮に花粉症の陽性が強くなっていなくても、睡眠、休息という陰性が不足してしまうと、結果的に陽が強くなっていなくても陰陽のバランスは崩れ、陽が強くなってしまい花粉症状が悪化する。そう東洋医学では考えるんだ。
チョビ
へーーー!
陰と陽が分かっただけであっという間に色々なことが分っちゃったよ!
すね先生
それが分かったうえで、鍼灸ではどうやって花粉症状を改善させるか分かるかな?
モー
陰陽のバランスが崩れてしまうことで症状が起きるということは、鍼灸ではその崩れてしまった陰陽のバランスを整えればいいんですね。
すね先生
さすがモーだね。その通りだよ。
実際の鍼療では他にも考えることはあるけれど、例えば体の上にある熱を足の方に下げることで顔回りの陰陽を整えたり、頭の方に集まっている熱を直接取るように鍼やお灸をすることで、体の陰陽のバランスを整えて症状を改善させるんだ。
チョビ
この前までは、陰陽がどんな風に体と関係しているのか分からなかったけど、今回でとても分かった気がするよ!
すね先生
それは良かった!
「陰陽」の基本的な性質が理解出来てしまえば、様々な症状が陰陽で説明できるから、他の病、症状についても、また次の機会に話をするね。

 

 

陰陽を体でどう診るの? - 花粉症編 -のまとめ

  • 花粉症は炎症を主とする「陽」の症状
  • 体の上にある頭に陽が集まりすぎて陰陽のバランスが崩れることで症状が悪化する
  • 陽が増えるだけでなく、休息、睡眠という陰が不足しても陰陽のバランスが崩れ悪化する
  • 陰陽のバランスを鍼灸で整えることを改善が図られる
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