肝木編に続き「心火編」に突入!
目次
健康の知恵
「イコール心臓ではないよ」
– 心火編① –
前回までは人の体の五行「肝木」という働きについてのお話しをしてきました。
今回からは「肝木」に引き続き
「心火」の性質や特徴について所長のすね先生とアシスタントの2匹のネコ達との会話を通じて、より理解を深めて頂ければと思います。
【これまでの記事】
「心臓」と「心」ってイコールではない
前回までは「五臓」の「肝木」についてお話してきたけれど
今回からは「心火」について説明していくね!
今回からは「心火」について説明していくね!
いやいや先生!
何事も無かったようにスタートしたけど更新が遅すぎるよ!
何事も無かったようにスタートしたけど更新が遅すぎるよ!
更新したかったんだけどお仕事が忙しくてね(汗)
以前と同じペースで時間が取れるか分からないけれど、できるだけ時間確保するから勉強していこうね!
以前と同じペースで時間が取れるか分からないけれど、できるだけ時間確保するから勉強していこうね!
以前までの内容もしっかり復習しときます!
それじゃ話をしていくよ!
さっきも言ったように今回からは「心火」について話をしていくね。
肝木の時にも話をしたけれど、東洋医学における「心火」というものがイコール「心臓」ではないという事は分かっているかな?
さっきも言ったように今回からは「心火」について話をしていくね。
肝木の時にも話をしたけれど、東洋医学における「心火」というものがイコール「心臓」ではないという事は分かっているかな?
わかっているよ!
似ているけれど、東洋医学の場合もっと広い意味合いがあるんだよね!
似ているけれど、東洋医学の場合もっと広い意味合いがあるんだよね!
その通り。
「心臓でもあり血管でもある。血液や酸素、栄養、免疫などを全身に送るポンプ。」
と言えばまずはイメージしやすいかな?
「肝木」が栄養や血液を貯めておくタンクであれば、それを全身に送り出すのが「心火」という事だね。
また「心火」を知る上では、「火」という字がついている様に「熱」を運ぶ働きがあるというのもポイントだね!
「心臓でもあり血管でもある。血液や酸素、栄養、免疫などを全身に送るポンプ。」
と言えばまずはイメージしやすいかな?
「肝木」が栄養や血液を貯めておくタンクであれば、それを全身に送り出すのが「心火」という事だね。
また「心火」を知る上では、「火」という字がついている様に「熱」を運ぶ働きがあるというのもポイントだね!
という事は、体が冷えてしょうがない時は「心火」を元気にさせればいいんだね!
「熱」についてはまた説明したいと思うけれど、
そういった考え方で冷えが気になる患者さんを鍼療することはあるよ。
そういった考え方で冷えが気になる患者さんを鍼療することはあるよ。
「心」に関連する体の器官・機能
五臓は「心」、五腑は「小腸」。
五官は「舌」、五主は「血脈」。
五華は「面色」、五支は「毛」。
などですね!
五官は「舌」、五主は「血脈」。
五華は「面色」、五支は「毛」。
などですね!
まず押さえたいのはそれらの働きだね!
次のところで説明したいと思うけれど
心は「君火」と言われていて、
五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、皮膚感覚)や意識活動を主る中枢的な存在なんだ。
次のところで説明したいと思うけれど
心は「君火」と言われていて、
五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、皮膚感覚)や意識活動を主る中枢的な存在なんだ。
古典にある「心火」の説明
それじゃ「心火」について古典見てみようか。
心者、生之本、神之変也。
其華在面、其充在血脈。
心なる者は、生の本、神の変なり。
其の華は面に在り、其の充は血脈に在り。
出典:黄帝内経「素問」六節蔵象論篇
心者、君主之官也。神明出焉。
心なる者は、君主の官、神明焉より出づ。
出典:黄帝内経「素問」霊蘭秘典論篇
現代語訳「黄帝内経素問」上巻から引用
うん。前回と同じでよく分からない。
「肝」の時と同じでとても大事なところだから少しずつ意味を見ていこうか。
「生の本」とあるけれど、
「生」というのは「生命」であり、その大本は心であるといっているんだね。
心臓に何かあったら命が脅かされるというのは西洋医学でも東洋医学でも同じよう考え方であったわけだね。
だけど「神の変なり」という考え方は東洋医学的で
「神明焉(これ)より出づ」とも関連するんだけれど、
「神」というのは神様のことを指している訳では無くて、
「君主」「最高位の人」の様に、色々命令を出すことで体の様々な機能が動いていると考えたようなんだ。
どういうことかと言うと、
判断する精神活動の中枢であり、視る・聴く・味を確認する・嗅ぐ・皮膚の感覚といった五感。
心拍や呼吸など無意識に行う活動なども「神(神気)」の働きだと考えるんだ。
これらは西洋医学だと「脳」の働きだけど、東洋医学では生命を主る「心火」がその働きも担っていると考えたんだ。
「生の本」とあるけれど、
「生」というのは「生命」であり、その大本は心であるといっているんだね。
心臓に何かあったら命が脅かされるというのは西洋医学でも東洋医学でも同じよう考え方であったわけだね。
だけど「神の変なり」という考え方は東洋医学的で
「神明焉(これ)より出づ」とも関連するんだけれど、
「神」というのは神様のことを指している訳では無くて、
「君主」「最高位の人」の様に、色々命令を出すことで体の様々な機能が動いていると考えたようなんだ。
どういうことかと言うと、
判断する精神活動の中枢であり、視る・聴く・味を確認する・嗅ぐ・皮膚の感覚といった五感。
心拍や呼吸など無意識に行う活動なども「神(神気)」の働きだと考えるんだ。
これらは西洋医学だと「脳」の働きだけど、東洋医学では生命を主る「心火」がその働きも担っていると考えたんだ。
ということは
熱中症とかで意識がぼーっとしたり、脳梗塞の初期とかでうまく喋れなくなったりするのも「心」の影響ってこと?
熱中症とかで意識がぼーっとしたり、脳梗塞の初期とかでうまく喋れなくなったりするのも「心」の影響ってこと?
その通りだよ。
熱中症も脳梗塞もおかしくなっているのは「脳」だけれど、
東洋医学では体の内外の影響によって「心」に負担がかかったり、
「心」に熱が溜まり過ぎたことによって起こると考えるんだ。
西洋医学で言う「心臓」と
東洋医学で言う「心」が異なる
というのがこういった病の成り立ちの考え方からも分かるね。
熱中症も脳梗塞もおかしくなっているのは「脳」だけれど、
東洋医学では体の内外の影響によって「心」に負担がかかったり、
「心」に熱が溜まり過ぎたことによって起こると考えるんだ。
西洋医学で言う「心臓」と
東洋医学で言う「心」が異なる
というのがこういった病の成り立ちの考え方からも分かるね。
なるほどです。
東洋医学では「心臓」の働きは勿論、
「心」をまさに「こころ」「意識」の働きの中枢だと考えていたなんて、、、
何か辛いことやショックなことがあり
「胸が痛い」「心が痛い」という言葉があるように、
私たちの生活の中でも自然と東洋医学の考え方と同じように、
精神的な活動は頭・脳なのに「心」を表現に使っているなんて、なんだかロマンチックです♪
東洋医学では「心臓」の働きは勿論、
「心」をまさに「こころ」「意識」の働きの中枢だと考えていたなんて、、、
何か辛いことやショックなことがあり
「胸が痛い」「心が痛い」という言葉があるように、
私たちの生活の中でも自然と東洋医学の考え方と同じように、
精神的な活動は頭・脳なのに「心」を表現に使っているなんて、なんだかロマンチックです♪
そうだね。
モーが言ってくれたように、私たちの身近なところにも「東洋的な思想」が根付いていて
人体の生理として科学的に合っている、合っていないではなくて
東洋医学は、東洋思想をベースとして異なる思想の展開をしていることは分かっていて欲しいな。
モーが言ってくれたように、私たちの身近なところにも「東洋的な思想」が根付いていて
人体の生理として科学的に合っている、合っていないではなくて
東洋医学は、東洋思想をベースとして異なる思想の展開をしていることは分かっていて欲しいな。
健康の知恵 「イコール心臓ではないよ」- 心火編① -のまとめ
- 『心火』は血液や酸素、栄養、免疫、熱などを全身に送るポンプ
- 『心火』は「心臓」「小腸」「舌」「血脈」「毛」「汗」などと関連する
- 『心火』は精神活動や五感、無意識的な体の動きなども主っている